Webディレクター向け「アクセス解析研修」にみる研修設計(4/4)


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研修の狙いに対する効果は、現場の変化から読み取る

ここでも立ち返るべきは、そもそもの研修の狙いです。今回であれば「レポーティングの精度をさらに高め、実際の数字から具体的な問題を発見して改善策を導き出すスキル」を育むのが狙い。そこで、しばらくおいて担当マネージャーに確認したところ、「研修を受講したディレクターがクライアント先でアクセス解析データをもとにした問題提起と改善提案を行い、それが評価されて他部署からもそのWebディレクターに相談がやってくるようになった」など、現場での変化が確認されました。

また受講アンケートの感想コメントでは、「数字が得意ではないため、これまで仮説によりすぎていたことがわかった。今回の研修を通じて、少しだが数字からサイトの実態が読めるようになった」との声も聴かれました。現状は経験がないディレクターも、今のうちにアクセス解析の基礎を体系的に学べたことに意味を見出し、関心も高められたようです。こうした変化を踏まえ、当社では一定の実施効果があったものと捉えて、担当マネージャーとの実施後のレビューを終えました。

研修実施後の変化には定量化できない要素も多く、それをどう評価するか、そもそもどう変化を確認するかはナイーブな問題です。定量化にあたっては、「研修の狙いに対応した選択式のアンケート設問を設ける」、「実施後の新規受注状況を確認する」などしていますが、これとあわせて「アンケートの感想コメント」や、一定期間をおいての「マネージャーへのヒアリング」「受講者へのインタビュー」を行うことで、定性的な情報を集めてバランスよく効果をみていきたいと考えています。

クライアントにも継続的にご相談いただけるパートナーを目指して

普段はクライアント各社からのご相談を受けて研修を提供していますが、この研修は社内にクライアントがいるようなもの。身近で担当マネージャーと情報・意見交換できるので、随時コミュニケーションをとりながら実施効果を追いかけ、営業戦略を踏まえたWebディレクターのさらなる戦力化に貢献していければと思います。

またWebディレクター陣にとっても有意義な学習の場として活用してもらえるようサポートしていきたいですね。そしてクライアント各社にも、このように継続的なパートナーとして気軽にご相談いただけたり情報・意見交換できるような信頼関係を築いていきたいと思います。


林真理子(はやしまりこ)

株式会社イマジカデジタルスケープトレーニングディレクター。1996年より一貫してクリエイティブ職のキャリア支援事業に従事。デジタルハリウッドやエン・ジャパンを経て,2005年より現職。Webに関わる実務者を対象に,クライアントの社員研修や個人向け講座の企画コーディネーカリキュラム設計,教材開発,講座運営,評価などのインストラクショナルデザインを手がける。日本キャリア開発協会認定CDA,日本MBTI 協会認定MBTI 認定ユーザー。

研修はアクセス解析だけではありません。お気軽にお問合せください。
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