Webディレクター向け「アクセス解析研修」にみる研修設計(1/4)


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イマジカデジタルスケープには、現在15名に及ぶWebディレクターが契約社員として所属しています。彼らは主に、当社のクライアント先に出向してWebサイトの制作ディレクションを手がけています。

クライアント各社を見渡すと、Webサイトの新規立ち上げや全面リニューアルといった大規模プロジェクトは一巡した感があり、現在は多くの企業で既存サイトの運用・改修プロジェクトが進行しています。こうした現況を踏まえ、当社では「Webディレクター1名(契約社員)+制作スタッフ数名(派遣社員)」といったチームを編成し、クライアント先に常駐してサイト運用業務をお預かりする「チーム派遣」サービスを展開しています。

今回はこの「チーム派遣」サービスの核となるWebディレクター向けに実施した「アクセス解析研修」を取り上げ、当社で研修を担当するトレーニングディレクター林から、主に「実施前の設計」「実施後の評価」にフォーカスしてレポートします。

「安定運用できる」から「改善提案できる」Webディレクターへ

始まりは、Webディレクター陣を取りまとめるマネージャーからの相談でした。彼ら向けに研修をやりたいというので、ざっと要件を聞いてみると、「アクセス解析を勉強させたい」「スマホ対応も必要か」と、さまざまなテーマが挙がります。単発ではなく定期的に研修を実施していきたい意向は汲み取れましたが、ここで一旦「待った!」をかけました。

まず整理しなくてはならないのは、なぜその部門が一定の予算を割き、受講者であるWebディレクターが時間を割いて研修に参加する必要があるのか。ここを始めに整理し、全員が共通認識をもっておかないと、何をテーマに選び、研修のゴールをどこに設定し、どれだけの予算・時間を割いて研修を実施するのか、あらゆる結論が導き出せません。

中長期目線で人材育成をとらえて定期的に研修を実施していこうとする場合、「何のために研修をやるのか」がふわっとした認識のまま進められているケースが少なくありません。しかし、そうすると何か決めようとする度に意見が割れて結論が出せなくなります。ですから、最初の段階で目的を明文化し、関係者で共通認識をもっておくことが重要です。そうすると2回、3回と回を重ねていってもぶれずに建設的な議論、妥当な判断ができるし、関係者も納得感をもってその結論に理解を示せます。

今回の研修では、マネージャーへのヒアリングを通じて次のような課題認識を確認しました。

「今後はサイトの安定運用に留まらず、現場の問題を顕在化して改善提案していけるようサービスを育てていきたい。そのためには、日々現場に身をおくWebディレクターがサイトを運用する中で潜在的な問題をあぶりだし、具体的な改善策を提案していく必要がある」

ここから、継続開催していく当研修共通の狙いは、“当社Webディレクターが、サイト運用の現場で潜在的な問題を発見し、それに対応した具体的改善策を導き出して提案する力を獲得・強化すること”と導けます。

これを、Webディレクター陣には説明会を設けて共有しました。

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